「岸田教団&THE明星ロケッツ」コラボ公演 劇団GAIA_crew第14回本公演「LIVE THIS LIFE」

GAIA_crewと「岸田教団&THE明星ロケッツ」が初コラボ!

劇団GAIA_crew第14回本公演「LIVE THIS LIFE」

人気バンド岸田教団&THE明星ロケッツとのコラボ公演となる本作は
アルバム「LIVE YOUR LIFE」の世界観をGAIA_crew流に表現した新作!
近未来を舞台に、VR上のAIキャラと現実の女性が織りなす群像劇です!
岸田教団&THE明星ロケッツ

公演概要

公演名:劇団GAIA_crew第14回本公演「LIVE THIS LIFE」
日程:2018年10月11日(木)~14日(日)(全7回予定)全席自由席
劇場:池袋シアターグリーン BOX in BOX Theatre
チケット:2018年7月27日(金)よりイープラスにてチケット販売開始
金額:前売り5,000円(税別)

出演者第一弾発表!

長尾一広(Teamかわのじ) 望月英(プロダクション・エース)
滑川恭子 前田郁恵 柏崎絵美子 yuQQun 土性正照(劇団赤鬼)
蒼橋ゆん and GAIA_crew

主題歌

「LIVE MY LIFE」岸田教団&THE明星ロケッツ


【ichigo X 加東 コラボ記念対談】

ichigo ☓ 加東 コラボ記念対談
加東:14回目の本公演を岸田教団&THE明星ロケッツ(以下・岸田教団)とコラボというかタイアップでやりたいという話をしたら、ichigoにやろう!と言って貰えたんですけど、なぜかというとまず仲が良いんです。岸田教団主催のライブ『ガチです!』の脚本演出MCを僕がやらせてもらったり。

ichigo:そんな感じです。『ガチです!』は本当に面白かったね。

加東:僕は岸田教団の最新アルバムの『LIVE YOUR LIFE』を聴き込んでいて、すごい良かったんですよね。まずメイン楽曲の「LIVE:MY:LIFE」のPVがめっちゃ良い!とichigoに連絡して。そこからこのアルバムをコンセプトにしたお話を作りたいと思ったんです。やるならこっそりやるんじゃなくて相談して、岸田教団のアルバムを聴いて作った話なんだよと公言してやりたくて。

ichigo:すごく嬉しいなと思って、ぜひぜひ作ってくれという感じでお願いしたんです。

加東:今回は近未来の話にしようと思ってるんだけど、アルバムのコンセプトをあらためて聞ければ。

ichigo:『LIVE YOUR LIFE』というアルバムは、一言で言うとこの世界をどう生き抜くかということを考えているアルバムで。それぞれ曲によってちょっとしたテーマやシチュエーションの違いはあるけど、基本的には「世界は変わらないから自分も変わってやらない!」という感じ。それは立ち止まるという意味の変わらないじゃなくて、ポジティブな変わらなさ。

加東:ポジティブな変わらなさ?

ichigo:自分が今好きなものとか譲りたくないものを、世界に対して主張するほどの力は別に自分になかったりするわけだけど、「世界はどうでもいい!でも自分やもうひとりふたり、大切な人とかものとかのスペースをどう確保して生きていくか?」みたいな考えがすごくあるんだよね。そういうことを偶然私と岸田がアルバムのタイミングで伝えたくなったという感じ。

加東:偶然なんだ。

ichigo:話し合ってないんだよね。

加東:それもすごいね(笑)。 今回はもう自分の中でぼんやりとプロットはあるんだよね。もともと近未来な世界観で何かできないかと考えてたんですよ。基本コンセプトはVRの世界のキャラクターと主人公の女の子のボーイミーツガール。ゴーグルを外すと存在しない、確実に心は繋がっているみたいなものがやりたくて。

ichigo:切ない!

加東:そこに『LIVE YOUR LIFE』のコンセプトをぶちこんでみると、なかなか面白い話ができたんだよね。ポイントポイントに岸田教団の色を出したいとは思っています。天才ハッカー二人組が出てくるんだけど、さのすけとモズってichigoの猫の名前にしようとか、あと歌詞を結構拾えるなと思ってるんだ。ichigoが書くのも岸田さんが書くのも語りかけるような言葉が多くて、それってそのままセリフに使っていいんじゃないかなというのもあります。こういうコンセプトでのコラボやタイアップってあんまりないよね。

ichigo:うちはアニメのタイアップをずっとさせてもらってるから、もともとあるストーリーに対してこっちに当て込んでいくということはあっても、私が考えた岸田が考えた世界観にお話を考えてもらうのは初めてだから、すごい楽しみだね。

加東:実は作品を脚本家として書いている時に、毎回僕だけの作品テーマ曲っていうのがあって、たとえば10周年記念公演『空の彼方の、ちいさなヒカリ』だったらKalafinaさんの「アレルヤ」だったり。でもここまでアルバム一枚まるっとそれで当て込むのは初めて。本編自体はまだ書き終わってないけど、アルバムを聴いたイメージがちょい近未来だったりするところとか、作品の色味が勝手に誘導されるところがあるのが面白いね。

ichigo:分かる気がする。

加東:当時17年より5年10年後ぐらいのもうちょっと息苦しくなってる社会みたいなイメージがあったんだよね。

ichigo:でも岸田もそうだし私もそうだけど、ちょっと荒廃している絶望感の漂う感じが「LIVE YOUR LIFE」の世界観という感じというイメージはあって。今に希望がないから未来に希望を見出していくというのもコンセプトのひとつなの。だから未来やこれから先のこととかやってやるとか生き抜いてやるという前向きな気持ちを歌っているんだけど、決してすごく希望に満ちあふれていないのは、今が現状がよくないから未来をどうにかしようという心で歌っている……そんな感じだと思う。

加東:話作っていて、現状も考えて。設定は20年後30年後にするんだけど、今よりもうちょっと豊かになっているくせに息苦しくなってそうだなというイメージはあるんだよね。うちも岸田教団も10周年を超えたんですけど、旗揚げの頃の脚本を読み返すと、まず当時スマホがないんだよね。8年前だと連絡手段って携帯でメールなんだよ、LINEもないし。

ichigo:そう言われたらそうだね。

加東:こんなに生活スタイル変わるんだと思って。昔は良かったって懐古主義なのかもしれないけど、昔のほうが希望があったというかワクワクするものが多かった気がするんだよ。今は情報が多すぎて、取捨選択していくから、知らないことにわくわくすることが減ったなと、全部ディスプレイの中で済んじゃうなという印象があって。

ichigo:そういうことね。

加東:そうなると『レディ・プレイヤー・ワン』の世界じゃないけど、ここじゃない世界にしかワクワクはないのかもしれない、それが逃避でも、出会いも別れも成長もあるはずだ、そういうのを描きたいよね。

◆作品作りで悩んでいることは、実はファッション

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加東:実は今一番困っているのって、2,30年後ってファッションどうなってるんだろうってことなんだよね……

ichigo:どうなんだろう、2,30年後……今が90年代の格好が流行っているから、多分2000年とか2010年くらいの格好なんじゃない?

加東:逆に今ぐらいがリバイバルになるのか。

ichigo:もう一回90年代かもね。

加東:スーツとかあんまり変わらないじゃん。そういうキャラは出しやすい。

ichigo:映画でさ、ジェームズ・ボンドが着たスーツとかタキシードのタイミングで、タキシードのトレンドが変わったとか言うよね。

加東:ここは最後まで衣装担当の奥宮と悩みそう(笑)。 そういえばさ、今回30年後って設定のお話だけど、30年後岸田教団やってると思う?

ichigo:やってるよ。やってないな。やらねえわ、多分(笑)

加東:やってたらお互い40周年ですよ(笑)。岸田教団もGAIA_crewも結成のタイミング一緒なんだよね。

ichigo:30年後ね、分からない。30年後私何着てるかな。洋服のこととか、考えるの好きなんだけど、年相応ってすごく素敵なことじゃん。年を重ねていく、良い形で年を重ねていく。若作りでも年に負けるわけでもなく、自分に似合う服を着続けるけどちゃんと変化していくことがすげえ大事だなと思って。いつまで私はこんな星柄のシャツを着たりするのか(笑)。

加東:あるタイミング急にシックなおばあちゃんになるのかな。

ichigo:なるよきっと。なるかも。というのを考えるのが好き。

加東:精神年齢が老けてないじゃない。

ichigo:大人になってると思うんだけどね。

加東:老け込んではないんじゃない?

ichigo:それは職業柄とかいろんなことがあるかもしれないけど(笑)。

加東:あるタイミングで僕も急にロマンスグレーな格好しだすのかな。

ichigo:それはきっとしたくなるんだと思う。

加東:今はこういうシャツにジャケットとか多いけど、10代の時はしなかったったもの。

ichigo:したくなるんだよ。だって私ハイヒール以外履かなかった時あったもん。3年4年あったかも。もっとあったかな、20代にね。その時は。でも今はハイヒールなんか絶対履きたくないと思うし。

加東:環境とか心境の変化ってあるんだよね。その中で変わらないものが書ければいいなと思ってます。

◆楽しいことをやる大変さ、そして今回の公演で試したいこと

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加東:あと主人公の親友の女の子を今回中国人という設定にしようと思ってるんだ。もうその頃はグローバルになってるから移民や二世三世は当たり前にいるけど、やっぱり人種の差というところもあって、主人公だけはそういうところまったく気にしない人にしたいんだよね。何人とか関係なくお前が好きだから好き、みたいな。ちょっとichigoに似てるかも。

ichigo:そうかな。ありがとう。

加東:ichigoはそれ好きじゃないからやらない!みたいな。

ichigo:うん、やりたくないことはやりたくない(笑)。でも私を見ている若い子たちに勘違いしてほしくないのは、私は歌が歌いたくて、歌以外の仕事がとりあえず今はしたくないからしないの。でも歌を歌うために必要なつらさはあるんだよ。トレーニングするのもそうだし岸田に怒られるのもそう。でもそれは避けない、絶対避けない。やりたいことをやってやりたくないことをやらないために、受け入れている辛さとかもぜひ描いてほしいね。

加東:それはあるよね。僕もモノづくりが好きだけどモノづくりのしんどさもあるから。それを超えた先の面白さとか、それは描きたいね。最後に主人公たちが結構な問題を起こすんだけど、その理由はただ単にVRの世界で知り合った彼と一緒にいたいからというだけでアクションを起こす。それに対する責任はちゃんととらなければいけないんだけど、それでも私はこっちを選ぶってことを言わせたいのよ。アルバムのイメージがそうだったんだよね。ケツを持たなきゃいけないじゃん、物事を起こすと。

ichigo:そうだね、なんでも。

加東:「希望の歌」とかの印象が近いかな。「もうこの歯車は回り始めたんだ 傷ついたまま 全てを無視して さあ高らかに歌おう 希望の歌を」って歌詞のイメージがすごくある。

ichigo:あれはやっぱりすごく戦う歌だからね。

加東:一番アルバムの歌詞で刺さったのは「LIVE MY LIFE」の「とんでもない暗転もあるけど 大体どうにかなる」というやつなんだよ。そうなると思えたんだよね、聞いたとき。

ichigo:そうだね。大体どうにかなる。

加東:人生暗転あるじゃない(笑)。

ichigo:あるね(笑)。

加東:僕は芝居屋だから「暗転」って言葉が出るのが良くて、演劇的だなと。舞台のトラブルもいっぱいあるけど、大体どうにかなる、する(笑)。

ichigo:どんなことあったの。

加東:僕の先生(浜木綿子)が舞台上で腕折っちゃったとかね……

ichigo:いろんなこと起きるね……

加東:ライブのトラブルとかないの?

ichigo:あるよ!はやぴーが一回ギターのブリッジって、弦をぐっと支えている大事なところがあるんだけど、歌っている私の視界の端でそれがぽろっと落ちるのが見えて、ああこれはしばらくギターが鳴らないな、だめだと思って、なんとか上げていこう!と思っていたら、何かガチャガチャしたあと、ギターソロでちょうど戻ってきてジャーンとやったの。間に合った!すごい!となったし、あれは格好良いと思ったんだよね。そういうことあるよやっぱり、どうにかなるものだなと。

加東:芝居作っていてもこれやれるの?という時あるけど、でも大体完成するから、頑張るのって大事だよ(笑)。

ichigo:『ガチです!』だってそうだよね。よく始まってよく終わったよなと。

加東:やっとここまで来たという感動があったよね(笑)。 でも頑張らないとどうにもならないから、頑張る話にはしたい。うちは毎回変なことやってるんですよ。たとえばYouTubeLiveで生中継やったり、クラウドファンディングやったりする中で、ちゃんとアーティストとタイアップしてみたかったんですよね。楽曲に関してもだったら手間もお金もかかるけどレコード会社と相談してちゃんと使用許可得たらどうなるかというのもあります。

ichigo:なるほどね。

加東:あと今回仕掛けとしてはVJが入ります。映像も舞台だと使い方が決められていて、このタイミングでこの映像が出るってのは変わらないのが普通なんだけど、VJって音にあわせてリアルタイムで映像を出すんですよ、だから一部のシーンはVJさんにお任せして、その日の気分で好きな映像を出してくださいにしようかなと思っていて。だから毎ステージ映像が違う。

ichigo:ライブだね。

加東:そう、ライブ感を出したいのよ。舞台って決めごとの世界だから、逆に崩せるところから崩してみても面白いんじゃないかなと思って。そういうワチャワチャしたところも岸田教団っぽいなと。

ichigo:確かに。やっぱりうちもバンドなのでライブする時って、もちろん決めているもの、大事な部分もたくさんあるけど、やっぱりお客さんの反応見ながら、ナマモノとしてやっているから、そういうお芝居を見れるのは嬉しいね。

加東:ichigoは結構見に来てくれていてありがたいんだけど、どうですかうちの芝居は。

ichigo:泣く(笑)。 大体泣かされる。照明の感じとか、ああ面白いなと思うことがやっぱり多いなと思う。毎回ちょっとびっくりする仕掛けがあるなと。

◆「LIVE MY LIFE」に込めた思い

加東:でも「LIVE YOUR LIFE」は本当にすごいメロディーと歌詞がいっぱいあって、すごいインスピレーションをもらってる。表題曲の「LIVE MY LIFE」の中の「そんなんじゃいつか全部失うって言われるけど 捨てたゴミばっかの世界でどう生きていくの?」とかすごい歌詞だなと思うんだけど。

ichigo:ありがとう、そこ好きだよ私も。私たち岸田教団&THE明星ロケッツってアニメを中心にタイアップを中心に活動していて、あと東方アレンジという同人の世界でもやっていて。なんだろうな、悲しいかな音楽業界にもアニソンはアニソンでしょ?って言う人たちがいて、テレビに出る感じのJ-POPとかJ-ROCKとかも含めたいろんなジャンルがある中で、絶対岸田教団が好きなのに言えない子たちってのもいるんだろうなと思うの。これはもう仕方のないことでもあるし、たとえば「どうせ相手が知らないから言えない」とかね。

加東:ふむ……。

ichigo:同人だからオタクって偏見とかね。たとえば自分がオタクってことを隠してる子もいるかもしれない。そう思われたくないから言えないとか。いろんな気持ちがある中で、でも「そういうのなしにしようぜ!」ってのもやっぱり思うんだ。私たちはどこでだって、どのシーンだって、どこにいようと誰の前だろうとこの音楽をするし。だからそういう私たちのことを諦めないでくれよ!という歌詞でもあるんだよ。

加東:今までにないぐらい歌詞もメロディーもポジティブだなと思ったんだよね。「上等に生きる気はない」とか、「愛してきたものに救われる日々だ」とか、すごくいろんな人に対するリスペクトを感じて。

ichigo:そうだね。でもこの曲に関しては、私は歌詞をお話として書くのがもともと好きなんだけど、「LIVE MY LIFE」って曲に関しては掛け値なく私のことだなと思う。すごく個人的だし、私の感情でしかないから、これって。本当はみんなのためにみんなの気持ちに寄り添うように書きたかったんだけどね(笑)。

加東:「こんなんじゃいつか見放されるよと言われるけど 自分で決められない世界でどう生きていくの?」とか、結構問いかけが自分に対してなのかもね。

ichigo:そうだね。

加東:この思いに対するアンサーを芝居で作らないとならない。タイトルもichigoと話して、メイン楽曲が「LIVE MY LIFE」で、アルバム名が「LIVE YOUR LIFE」。ツアーのタイトルも「LIVE OUR LIFE」だから、この芝居のタイトルは「LIVE THIS LIFE」にしました。“この人生を生きる”。ichigoのパーソナルに対するアンサー、岸田教団に対する僕らのアンサーになればいいし。アルバムを聴いてもらったら何か伝わるものがあるものにはしたいから、開演前に聴いてもらって。終演後帰り道や家であらためてもう一回アルバムを聴いてもらうともう一個の世界観になるぐらいのものになればいいと思っています。コラボグッズとかもやりたいね。

ichigo:考えてみるよ。

加東:これがうまくいくと表現の幅が広がると信じてます。自分で考えて自分で作って公演していたから、ここまで人の作品に寄り添うというか、力を借りるのは初めてなので、それがうまくいくと面白いんじゃないかなと。10月の11日から14日まで池袋シアターグリーンのBOXinBOX THEATERで、生存証明かましますから。楽しみにしていてください。

ichigo:みんなで見に行きます!