『メビウス』座談会レポート

『メビウス』座談会2018年6月8日(金)ディアシュピール ツヴァイにて
司会:金丸裕
出演:加東岳史/土性正照/大西真央/園崎未恵

座談会ダイジェスト

二人芝居『メビウス』とは

金丸:こちらの『メビウス』は6月29日(金)から7月3日(火)まで、池袋シアターグリーンBASEで全8公演です。メビウスというのは、オリジナルの芝居があるんですよね? まずはそのあたりを教えてください。

加東:僕らが仲良くさせていただいている、大阪の劇団ショウダウンという団体があります。その代表で、脚本・演出をやってるナツメクニオさんが書かれた二人芝居が『メビウス』です。名作と名高い戯曲で、大阪では何回も再演されています。

土性:大阪だけでも、いろいろな人がやってるよね。

園崎:東京にも進出してて、さまざまなチームがやってますよね。

金丸:ちなみに、お客さんでメビウスを見たことがある人は? おお、2人いますね! じゃあ、これハードル上がっちゃいますね(笑)やはり、お話を知っていてみたいということは、期待値が高いということですね。

土性:どういう感じだったか後でこっそりお聞きしたい(笑)

全員:(笑)

加東:実は、今回の演者4人の中で、過去作を見ていないのは土性さんだけなんですよ。「見たくない!」って言って。DVDもデータもあるのに、頑なに見ないんです。

金丸:マジっ!?

土性:ま、3人見ていればなんとかなるかなと(笑) 僕は影響を受けたくなかったので、あえて見ていません。

園崎:私は加東さんから連絡が来て、東京でやっていた舞台を見ました。加東さんが客演で出演中にメールが来て「俺の舞台は見に来なくていいから、今やってるメビウス見て!」って(笑)。 そこまで?って感じで見に行きました。そして「いい話だったよ」と言ったら「実は、未恵さんにこれやってほしいんだよ」と。

金丸:罠にハメられた感じで(笑)

加東:まぁ、誘導しましたね(笑)

『メビウス』座談会金丸:加東さんはメビウスとの出会いは?

加東:最初のきっかけは、関西に芝居を見に行った時に、別の小屋でメビウスをやってたんです。たまたま一緒だった大西と2人で見て「めっちゃええな」と。それから、誰がやるメビウスが見たい?って話になりまして。

大西:その時は、未恵さんのメビウスめっちゃ見たいね!ってだけの雑談だったんですよ。

加東:それから、ナツメさんに「GAIA_crewでやってみたいんですが、ちょっとお話を…」みたいに聞いたら、「全然いいッスよ!やってください!」ってすぐ台本が送られてきて(笑)

金丸:芝居的には、他の劇団さんの脚本でやるっていうのがあるんですね。アニメだとあんまり聞いたことないですからね。脚本借りるって。オリジナルの脚本があるからこそできるってことですね。

園崎:舞台の場合は、まず脚本があって、その作家さんに許可をとって演じることも多いですね。有名な戯曲作家さんもたくさんいらっしゃいますし。

金丸:それって芝居の特徴ですね。劇作家さんが持っているものをお借りするという。アニメは、原作があって、制作会社があって…という感じなので、脚本はその会社に所属するんですよね。

加東:そうですね、今回はナツメさんに許諾をいただいたので。いざ実際の公演に向けて動き出したんですが、土性さん、園崎さんは客演さんですからね。GAIA_crewの公演なのに劇団員がいないってなんだよ、となりまして。せっかく見たから、大西とやる?と。

大西:最初は受付バッチこい!くらいの気持ちだったんですけどね。え?出るの?と。

金丸:それで、チーム編成が組まれたわけですね。今日初出しのフライヤーにも情報が。

加東:はい、全8公演なんですが、お気づきでしょうか?

金丸:

加東:全8ステージで、両チーム4回ずつなんですが…Bチーム(土性・園崎)は、初日が1日2回公演なんですよ。

金丸:あぁっ!ホントだ!

大西:私たちAチームは1日1回公演で4日間なんです。

加東:まぁ、劇場のスケジュールなどの大人の事情で、こうなってしまったと(笑)

園崎:同じ公演数で、5日間ある舞台なんですけど、私と土性さんは3日間しかいないです。

金丸:これはけっこう大変なことなんですね。

加東:今回はね、相当大変。めちゃくちゃ疲弊します(笑)

園崎:話してて目線が泳いじゃうくらいね。

土性:たっぷり汗かきますよ~

金丸:しかも2人きりですもんね。

加東:稽古も2人きりですからね。お互いのチームがどんな感じなのかも、あえてお互い見ないようにしている感じです。

園崎:実は今回の芝居には特徴的なことがありまして、演出がいないんです。

加東:はい、今回は演出なしで、チームごとに演出をやっています。

※一般的な舞台の「演出」とは、映画監督のような役割です。脚本の内容を実際の舞台で演じる際に、どのように解釈して表現するのかを決定します。

加東:もちろん、音響や照明と合わせるために、ある程度のすり合わせはこの後していくんですけどね。

園崎:でも細かな芝居の見せ方とか、シーンごとの動きなどは、お互いまったく違うものになっていると思います。

金丸:なるほど。つまり、6月30日と7月1日は、2チームの芝居の差がよりわかりやすいと。30日は土性さんの疲労具合も差がわかるという(笑)

土性:ひょっとしたら、膝引きずってたりして(笑)

園崎:私もロボットなのに声が枯れてたりして(笑)

金丸:そうか、今回はロボット役もあるんですね?

加東:オープニングはロボットが出会うシーンです。壊れかけのロボット2体が「どこかで出会ったことありませんでしたか?」と話すところから物語が動き出します。2人の間にある花に触った時、転生前の記憶がよみがえって、過去のいろいろなシーンにタイムスリップするんです。そこで、2人がどこで出会っていたのかをたどる…というストーリーです。

園崎:2人がいろいろな出会いの記憶をたどり、どこが最初のきっかけかわからないよね、というのでそれをメビウスの輪に例えているんです。

金丸:なるほど。

加東:そして、何度もロボットのシーンに戻ります。記憶がフラッシュバックしてるような感じでどんどん場面が切り替わるんですが、ベースになるのがロボットのシーンなんです。これがなかなか難しくて、前のシーンでひたすら走るような激しい動きをした後、一瞬で壊れかけのロボットに戻るという。

大西:ロボットのセリフなのに息がきれちゃうと困るから、必死で息を整えるんですよね。

土性:そしてオイル漏れがひどい(笑)ほんと汗だくで。

園崎:ちょっと音声チップに雑音が入っちゃう感じで(笑)

土性:まぁ、それも楽しんでいただければと(笑)

園崎:私の個人的なイメージは、ディズニーピクサーの映画「ウォーリー」が近くて。この作品の中でEVE(イヴ)の声を演じたことがあるんですが、このイメージなんですね。

加東:ちなみにGAIA_crewの三橋は、稽古を見学した時の感想を「グラブルでいうところのロボミみたいなイルザ教官が見られる」と表現しています(笑)

園崎:ロボミみたい(笑) そうそう、この前見学に来てもらって、ちょっと殺陣の練習に付き合ってもらったりしたの。

金丸:殺陣があるんですか?

土性:あ~言っちゃった(笑)

加東:実は戦争シーンとかもあるんですよ。小道具はないので、マイムで剣を持って立ち回りしたりとか銃を撃ったりとか。

園崎:初めて戦闘シーンの稽古をしたんですよ。私は強い戦士で、ズバズバ人を切るんですが、まぁ、格好つかないの(笑)。 ヨロヨロしてたら、「未恵さん、違う。スタンスを大きくとって、腰を落として…お尻は出さない!」って。でも、本番までにはかっこよくなりますので!『メビウス』座談会

GAIA_crewの番外公演はチャレンジです!

金丸:今回の脚本はナツメさんですが、GAIA_crewさんは、いつもはオリジナルの脚本でやってるんですよね?

加東:本公演は今のところ全部僕が脚本を書いて演出しています。今回は番外公演ということで、前回の「梨の礫の梨」(iaku・横山拓也作)に引き続き、脚本をお借りしています。

金丸:番外公演ならではと。

加東:番外公演でも脚本を書くことはあるのですが、規模が小さいのでいろいろやっていこう、という実験的な位置づけなんです。

園崎:GAIA_crewの劇団の色とはちょっと違った、チャレンジングな内容だったりしますよね。

金丸:加東さん的にもチャレンジングだと?

加東:僕が芝居にしっかり出ていること自体が、もうチャレンジです(笑) 本公演は脚本演出をしているので、そんなに出られないんですよ。しかもブッキングを含めたプロデュースも全部やっているので、役者に専念はできないと。例えば、10周年記念公演の「空の彼方の、ちいさなヒカリ」では、サッと出て早めにかっこよく死んじゃう役をやりましたね。

金丸:あーなるほど!

加東:今回は80分から90分、2人で半分にしても40分くらいしゃべりっぱなしなんですよ。僕がこんなに長く出るのはもう10年ぶりくらい。

金丸:そんなにない!これは大変なことになってますね。

大西:さらに、私と加東さんがお芝居で絡んだこともないんですよ。

園崎:それを言ったら、私も舞台でこんなにしゃべる役は初めてかも。例えば、サクラ大戦の舞台をやった時も、みんながわーきゃーしてる時に、スッと出て行って5行くらいしゃべって、スッと消えるという役で…こんなにずっとしゃべっている役は初めてですね。すっごい汗かいて稽古してます!

加東:それと、大阪でやってるメビウスって若い子がやることが多いんですよ。大西は若いですけど。こんなアダルティなメビウスは、なかなか見られないんじゃないかと。

大西:私は20代ですけどね(笑)『メビウス』座談会

劇団GAIA_crewは劇団っぽくない!?

金丸:さて、それでは「劇団GAIA_crew」についてのお話に参りましょう。ガイアさんって、他の劇団さんとどこが違うんですか?

加東:ん~難しいんですけど、「劇団っぽくない」のが特徴ですかね。こう、劇団って居酒屋で酔っ払って演劇論を戦わせているイメージがあるじゃないですか。なにかというと飲みに行って、終電まで語りあうような。

全員:あ~あるあるわ

加東:うちの劇団は、それが一切ない。10年やって、まーーーーたくない! 食事に行くとソシャゲの話してたりする。最近は、グラブル、漫画、おっさんずラブの話しかしてない(笑)

園崎:そうそう、去年の暮れにグラブルのキャラの声やらせていただいたんですが、劇団員の結構な人数がグラブルユーザーで「未恵さん来た!イルザ教官!」とざわつくという(笑)

加東:まぁね、泥酔して大声で語っても、それで演技が変わるわけじゃないですからね。こだわりを伝えるのはそこじゃないと。

園崎:そもそもの成り立ちが変わってますもんね。

加東:そうですね。僕らはmixiの演劇コミュニティから生まれた劇団でして。コミュニティで知り合った人だけで公演が打てるか、という実験的な取り組みがあったんです。そこの出演者たちが集まってできたのがGAIA_crew。なので、会社員だったり、メイド喫茶の店員だったり、さまざまな人が集まっています。

園崎:そもそも、私と加東さんが出会ったきっかけだって、アニメも、ゲームも、演劇も

園崎・加東:まったく関係ない。

金丸:えぇ! なんだったんですか?

園崎:DJ仲間!

金丸:DJですか!

園崎:秋葉原で以前定例のイベントがありまして、そこに友人が多く出ていて出演のお誘いがありまして。今、声優界でDJブーム来てますけど、実はずっと前から私もDJやってたんですよ(笑)

加東:その時、僕はイベントの運営やってまして。そこから「ハラカラ・コエダス・レクイエム」初演を見に来ていただいたり、自分のイベントにDJで出ていただいたりしてました。

金丸:土性さんとは?

加東:土性さんとは、昔大阪で共演した中ですね。大西は、劇団員の杉山つながりで縁ができまして、「LinKAge~凛国異聞」に客演してもらって、終わった後に正式にメンバーになりました。

声優と舞台俳優の演技は何が違う?

5D3_7356金丸:僕は仕事でアニメの声優さんの声の演技はよく聞くんですけど、声優さんが芝居をするのはハードルがあるんですか? 逆で、舞台俳優さんが声優をやるのは?

加東:僕ら舞台役者が声優をやるのは、かなりハードルありますね。

土性:僕らは、動いて身振り手振りを含めて伝えるのが武器ですからね。アニメの絵に合わせて声だけで微妙なニュアンスを表現するというのは、なかなか難しい気がしますね。もちろん、それができる役者さんもいますけど、僕自身としてはハードルが高いな…という印象です。

園崎:私は今は声のお仕事を中心にやらせていただいてますが、やっぱり声優というのはものすごく高度な技術職というイメージで。声だけだから簡単でしょ?みたいに思われるのが本当に悔しくて…。特に日本のアニメや吹替の仕事は、スタジオに全員が集まって限られた時間で録らなければならないので、短時間で絵に合った声をしっかり合わせられる高度な技術が必要なんですよ。まあ、劇場作品などでは一人ずつ時間をかけて収録する事もあるので、声優未経験の俳優さんでも現場に入りやすいのかもしれません。

金丸:日本のアニメは全員集合して録音するのが基本ですね。逆に海外の作品は、1キャラごとに録音するので、一人だけブースに入ってずっと録る。かけあいでは録らないんですよ。

園崎:日本では、きっちりお芝居を作っていこう、というので、スタジオに全員が集まって実際にかけあいで演じるんですね。舞台演劇で培われてきた先人の先輩方のやり方が、今の収録の形につながっているんだと思っています。

加東:じゃあ、次は演劇の世界ですね。GAIA_crewがやっている、いわゆる小劇場界というのは、規模が小さいのでやりたい人は誰でもチャレンジできます。その分、玉石混交なのも特徴ですね。これは僕の考えなんですが、演劇の難しいところは演技だけでなく、体型から髪型、顔のつくりまで、すべてが条件になってしまうのが最も高いハードルです。誤解を恐れずに言うなら「絶世の美女役は、美女にしかできない」ということなんですよ。

金丸:ほう、それはどういう?

加東:例えば、スラリとした細身のイケメンというキャラがいたとします。この役を、GAIA_crewの後藤がやると、どんなに演技がよくても「ガッシリとした太めのイケメン」にしかならないんですよ。誰が見ても「細身のイケメン」でないと、脚本が狂ってしまう。

金丸:どうやったら解決できるんですか?

加東:もうそれはシンプルで、細身のイケメンは、細身のイケメンの人がやるしかないんです。僕はそう思う。もちろんそのギャップを活かした演出をすることもあるし、演技力でビジュアルの壁を超えてくる人も多々いる。でもそれはなかなか簡単ではない。

園崎:小劇団などだとなかなか難しいですね。劇団内で役を割り振るとどうしても無理が出るし、予算の関係で役にピッタリの役者を毎回呼ぶということもできない。縛りが多すぎて、配役がとても難しいんです。

加東:そこで、僕は逆転させました。出る人が決まってから、役を作っています。GAIA_crew後藤をイケメン役で出すなら、最初から「ガッシリイケメン」枠を作るんです。

園崎:そこは座付き作家がいる強みですね。

加東:だから今回のメビウスは大変なのよ(笑) もうこの体一つでやるしかないから! ロボットから始まり、鳥、虫、など、ほんとにキャラ変わりますからね。普段のGAIA_crewの公演だと、演者に合わせて脚本や演出をアジャストしてるんだけど、今回はもうそんな余白はまったくなし。ガチガチにセリフが決まっているので。

金丸:プレッシャーがある?

加東:めちゃめちゃあります! 夜は恐怖に震え…(笑)

土性:俺も最近、胃が痛いわ(笑)

加東:そういう意味では、今回の芝居は未恵さんの話にあった声優さんに近いもっていき方をしないといけないかもね。

園崎:声のお仕事は、自分の容姿とはかけ離れた役もやれるのがとても好きなんですけど、今回のメビウスはそれを立体的にしたような見せ方ができるんじゃないかな、と日々稽古をしています。

金丸:メビウスって衣装は変わるんですか?

加東:衣装は変わりません。

園崎:着替えているヒマなんかまったくないんですよ!

加東:普通のお芝居は、暗転という真っ暗になる舞台転換の時間があったりするんですが、メビウスは光で表現するので転換が一瞬なんですよ。

金丸:それはまたハードな(笑)

園崎:お客さんの想像力にゆだねる部分もあるんですが、みなさんの想像力をいかに喚起できるかというのが私たちの肩にかかっています。ハードルは高いけど、やりがいがあるお芝居ですね。

金丸:土性さんいかがですか?

土性:まぁ、問題ないですよ。ちょっと胃が痛いけど(笑)

園崎:土性さんが犬を演じるシーンがあるんですけど、もう豪邸にいる犬そのもの(笑)

土性:若めのセントバーナードで今回整えていくから。

金丸:ちょっとおもしろそうですね~

土性:いやいや、おもしろいから(笑)安心して来て!

加東:メビウスの面白さってどこだろうね? 僕らは役者だから、まず「ようやるわ~」って思っちゃうけど(笑)

大西:恐ろしい!ってちょっと思っちゃう。

金丸:そもそも設定がおもしろいじゃないですか。そしてセリフもおもしろい。

加東:そして本当にセリフが言いづらい。ナツメさんの言い回しが独特で、言葉を正確につなげないといけないので難しいんですよ。それが魅力なんだけど。

園崎:台本どおりにセリフを言うと、つながってとても気持ちがいいんだけど、似たような言い回しがあえてあちこちにあるので、演じていると「あれ、ここどっちのシーンだっけ?」と。

加東:普通の会話だと、ちょっと違和感のあるセリフだけど、それが次のセリフのフックになっていたりして、絶対に間違えられないんですよ。

園崎:そんなトラップがあちこちにあるんです。


ここで、ミニゲームからの朗読タイムを開催!
本番とは違う、加東&園崎ペアで、オープニングを朗読しました。

『メビウス』座談会『メビウス』座談会

劇場には、答え合わせをしに来てください!

加東:今回のファンミーティングの目的は「劇場で答え合わせをしてください」って伝えることなんです。今日の出演者の想いを聞いて、それで劇場に来て、ああだった、こうだったと、メビウスの出来栄えを楽しんでいただきたいなと。例えば、メビウスってGAIA_crewっぽくはないですよね。それを、どこまでGAIA_crewという団体のカラーに寄せていけるか、というのが僕と大西のAチームのテーマです。それがどこまでできるかを劇場で確かめていただきたい。

金丸:GAIA_crewっぽさ!

加東:いつもは僕が脚本を書くので、当然ながらGAIA_crewの色ですよね。でも、メビウスは別の人の作品で、さらにかけあいをしっかりはめ込んでいかなきゃいけないお芝居なんです。それを演じていく中で、「GAIA_crewならこうなるよね」とみなさんに感じていただけるように稽古で作り上げています。あと、この脚本は本当に面白いんです。この関西初の名作を、ぜひ東京のGAIA_crewファンとか、園崎さんのファンに知ってもらいたい、というのもありますね。

金丸:物語そのものはもちろんですが、今回はこんな座談会もやってることですし、お客さんの目線が気になりますよね。

園崎:私はもともとお芝居が好きで、舞台もやらせていただいてるんですけど、声のお仕事がきっかけとなって、舞台も見ていただいて、メビウスおもしろいな、GAIA_crew楽しいな、演劇おもしろいな、と広がって、エンタメの選択肢のひとつに選んでいただけるようになると本当にうれしいですね。

加東:声のプロがやるメビウスは初めてですからね。

金丸:…ハードル、ググっと 上げてきましたね(笑)

園崎:ヤバ(笑)

金丸:先ほどの朗読を聞いただけでも、かなり期待値上がりましたから。

加東:僕もやりながら「大西と全然違う…」って思ってました。上手い下手の話ではなく、表現の方向性の話ね。同じ台本で芝居をするんですけど、やっぱり会話の解釈とかがちょっとずつ違うんですよ。

園崎:「ほう?ここでこう来るんだ…そっちのチームはそうなのね」と(笑)

金丸:今日はお試し版的な朗読でしたが、ぜひみなさんには劇場で2チームの舞台を見比べていただいて、感想戦のイベントもやりたいですね。

加東:小劇場界ってチラシとWEBと、そしてTwitterくらいしか告知の手段がないので、先にいろいろ演者の想いを知ってほしかったんですよね。僕的にはこんなにしんどいんだぜって(笑)実際に見て「ありゃ、たしかにしんどいよね」なのか、「あれくらいで、しんどい言うな」なのかはお任せですけど、そういうのを感じでもらえるとうれしいなと。

金丸:演劇ってライブじゃないですか。お客さんはそのリアルな場を体験するわけですよね。見る前と見た後で何が変わったのかは、ぜひ聞いてみたいですね。

土性:すぐ後だと、ちょっと痩せてるかもしれない(笑)

園崎:脱水して痩せてるかもね(笑)

『メビウス』座談会最後にひとこと

金丸:さて、最後に皆さまから抱負などひと言いただきましょう。

大西:二人芝居は2回目になります。前回の「梨の礫の梨」は40代の役だったのですが、今回は数えきれないくらいいろいろな役を演じます。そんな演じ分けをお楽しみいただければと思います。

園崎:私の役者人生の中でも相当な挑戦になる「メビウス」です。毎日、コツコツと大事に仕上げております。去年くらいから「やれるうちになんでもやっておこう」というのが今のテーマになっていて、今回チャレンジさせていただくことになりました。演劇が初めての方も、ぜひ芝居を見るきっかけになっていただければいいなと思っています。

加東:先日、アニメ監督の水島精二さんがTwitterで「誰のために、なんのために作るのか」といっていました。これってそのまま演劇でも同じことなんですよね。僕たちは、誰のために、なんのために芝居を作っているんだろう、と。じゃあ、なんで今回メビウスをやるのか、一番はみなさんにこの話を伝えたいんです。こんなにおもしろい話があるんだ、というのを伝えたいし、見た方にはそれを知り合いに伝えてほしい。同時に、僕らがやることで新しいメビウスが生まれたらいいと思っています。そして、僕たちのチャレンジを見て、自分たちもちょっと頑張ってみようかな、と背中をつんと押すくらいの力になれたらうれしいですね。ぜひぜひ、大事な人を連れて見に来てくれるといいなと思っています。帰りにほっこりして、ご飯食べて帰れるような、そんな気持ちになっていただければと。

土性:お芝居って、台本の出来で面白さが変わると思っています。このメビウスはかなり面白いので、もう50%は成功が確定してます。後の50%は僕らの熱量なんですが、そのあたりはまったく問題ないのでご期待ください!

加東:今回は、ネット配信もDVD化もありません。ぜひ劇場にお越しください!


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■公演タイトル
劇団GAIA_crew番外公演「メビウス」

■日時
2018年6月29日〜7月3日(全8ステージ)

6月29日(金) 19:30開演(加東/大西)
6月30日(土) 13:30開演(土性/園崎)
6月30日(土) 16:00開演(加東/大西)
6月30日(土) 19:00開演(土性/園崎)
7月1日(日) 14:00開演(加東/大西)
7月1日(日) 19:00開演(土性/園崎)
7月2日(月) 19:30開演(土性/園崎)
7月3日(火) 19:00開演(加東/大西)

■場所
池袋シアターグリーン BASE theater

■チケット
前売り:3,000円
当日:3,200円

■キャスト
Aチーム 大西真央×加東岳史
Bチーム 園崎未恵×土性正照


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